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ブランドバッグの王様「ケリー/バーキン」を生みだした「エルメス」

セレブの間でも人気の衰えないエルメス。
ケリーやバーキンはいまだに不動の人気を誇るラインナップ。

有名な話ですが、エルメスはもともと馬具工房として創業しているため革製品の扱いは得意なブランドです。

馬具工房時代は、ナポレオン3世やロシア皇帝などを顧客に持ち発展しました。

現在でもその名残として馬具工房に由来するデュックとタイガーがロゴに描かれています。

デュックは四輪馬車で、タイガーは従者のこと。主人が描かれていないのは「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味が込められています。

エルメスの歴史

エルメスはもともと馬具工房とお伝えしましたが、ある理由がありバッグなどを手がけることとなりました。

その理由とは、自動車の発展による馬車の衰退を予見していたということにあります。

そのためエルメス社は馬具工房として創業したが、鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移して成功しました。

現在では、フランスのエルメス・インターナショナル社 (Hermes International, S.A.) が展開するファッションブランド、商標になっています。

エルメス「ケリーバッグ」

ケリー・バッグ(Kelly bag)は女性に絶大な支持のばるハンドバッグ。
ケリーバッグは女性のあこがれでもあるバッグです。

台形型のフォルムを持つかぶせ蓋のバッグで、蓋に錠が付いているのが特徴。
もともとはエルメスが生みの親でありオリジナル製品ででしたが、現在ではさまざまなブランドからこのかたちのバッグが販売されています。

元来ケリーバッグは、馬具メーカーに端を発するエルメスが、サドルバッグを婦人用に改良して1935年に発売したもので、当初は「サック・ア・クロア」という商品名で売られていました。

このバッグが最初に有名になったのが、1955年、モナコ大公妃となっていたグレース・ケリーが、写真誌のカメラマンを避けて、妊娠中の腹部をとっさに持っていたこのバッグで隠したところ、その写真が雑誌に掲載され、一躍その認知度が高まりました。

エルメスではこれに便乗して、モナコ公国の許可を得て、1956年、「サック・ア・クロア」を「ケリーバッグ」と改称したものになりました。

ちなみにファーストネームのグレースではなく、姓のケリーを用いたのは、大公妃のイメージを守ろうとするモナコ側との妥協によるものだと伝えられる。

エルメス「バーキン」

ケリーと同様の人気を誇るバーキン (Birkin) 。

こちらもケリーバッグ同様、名前の由来がユニークなものです。

バーキンの名称は、1984年、第5代社長のジャン=ルイ・デュマ=エルメスが、航空機の機内でたまたまイギリス出身の女性歌手ジェーン・バーキンと隣合わせになり、彼女がボロボロの籐の籠に何でも詰め込んでいるのを見て、整理せずに何でも入れられるバッグをプレゼントさせてほしいと申し出たエピソードから付けられました。

スーパーモデルのエル・マクファーソンが発注したエル(巾着型で、底の部分に化粧品を入れるための外から開閉可能な引きだしが付いている)、日本人男性が発注した大型旅行鞄マレット・タナカというものまであります。

このように、エルメスのバッグには発注者ないし最初の所有者の名が付いたモデルが多く存在すし、ストーリーも面白いものがあります。

このストーリーこそ、不動の人気を誇る秘密かもしれません。

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